*やっぱり「誠実な人」がうまくいく*著者 植西 聰
謙虚で腰の低い人間になるためには、まず自慢話を慎むことが大切です。
その理由を述べる前に、実例を紹介しましょう。
ある外資系の不動産会社が海外移住を希望している人たちを対象に、
Aさん、Bさん、Cさんという3人の講師を招いて説明会を行ったこと
がありました。
3人とも海外移住を果たして成功した人です。
この説明会はとても好評で、以後、2回、3回、4回・・・・
と開催されたのですが、Cさんだけが2回目から呼ばれなくなりました。
AさんとBさんは、海外に移住するためのポイントや注意点を自分自身の失敗
談を交えながら丁寧に話しました。
それに対し、Cさんは自慢話しかしなかったのです。
「私は現在、こんなに大きな家で暮らしています」
「毎日、こんなご馳走を食べています」
自慢話にみんな最初は感動するのですが、自慢話ばかり続けて聞かされると、
だんだんと退屈するようになります。この人の話を聞いても楽しくないと
敬遠するようになります。
そればかりではありません。話す側は優越感に浸れるかもしれませんが、聞か
される側は劣等感を味わうため、不快になります。
その点、腰の低い人は自慢話を口にすることなく、むしろ、自分の失敗談やドジ
な話を口にすることで、相手を笑わせようとします。
一般的には、そういうところに誠実さを感じるものなのです。
私たちの毎日にもそんなことがありませんか?
あるいは、自分自身が退屈な敬遠される人になってはいないでしょうか?
周りの皆から協力をうけながら、仕事を目標を実践していく時、ただ権力や
能力が秀でているからというだけでは、達成できないこともあります。
自分自身を客観的に見つめ修正したいものです!!
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2016.05.23