厚生労働省は従業員の賃金に定期昇給制度を導入した介護事業者に対する助成金制度を4月に設ける予定です。
制度を導入し、離職率が下がった事業所には最大で200万円を支給するとされています。
現在、介護事業者の約5割には定期昇給制度がなく、職員は長く勤めても賃金が上がりにくいため、
年功に応じて賃金を上げる定昇を普及させ、人手不足が深刻な介護職員の確保を目的としています。
助成金は3段階に分けて支給します。定昇制度を導入した時点でまず50万円。
1年後の離職率が下がっていれば60万円、2年後に離職率が上がっていなければさらに90万円となるようです。
基準を満たす離職率の低下幅は事業者の従業員数で異なり、30~99人で7ポイント以上、
300人以上なら3ポイント以上の改善を求めることになります。
厚労省は2016年度に2400事業所の利用を見込んでおり、財源として雇用保険特別会計から12億円拠出予定となっています。
今後の動向に注目です。
担当:TK
2016.03.03