*やっぱり「誠実な人」がうまくいく* 著者 植西 聰
誠実さこそ人生の極意です。
そのためには、腰の低い謙虚な人間になり、誰に対しても正直な人間になるほかに、約束を
キチンと守る人間になる必要があります。
約束をキチンと守ってこそ、本当に誠実な人として評価され、良好な人間関係が築けるよう
になるのです。
イソップ童話に次のような話があります。
あるとき、1匹のネズミが昼寝をしていたライオンの身体をかけ登ってしまいました。
目を覚ましたライオンはネズミを捕まえ、食べようとすると、ネズミはこう言いました。
「私を助けてくださったら、いつか必ず恩返しをします」
そこでライオンはネズミを助けてあげることにしました。
その数日後、ライオンは人間の作った網にひっかかってしまい、身動きがとれなくなってし
まいました。
このままだと、人間に見つかり殺されてしまいます。
すると、そこへ数日前に助けたネズミがやってきて、
「この前、助けてくださったお礼に私が何とかします」と言いながら、小さな歯で網をかじり
ライオンを助けてあげました。
ライオンはすごく感激しました。
そして、ライオンとネズミは、その後、親友として仲良くつき合うようになったのです。
約束を守るというのは、思いやりの表れでもあり、誠意の表れでもあります。
相手を尊重する意識が凝縮されています。
つまり、約束を守る人は「誠実な人」という印象を相手に与えることができ、相手からの信頼
度がますます高まるようになり、対人運までもがアップするようになるのです。
私達は、どうでしょう・・・。最初から果たすつもりのない約束をしてはいないでしょうか?
最初から、そのつもりのない約束を度々繰り返すことで、周りから「どうせ、約束は守らない」
と、相手にされない信頼度の低い印象を自分から作ってしまうのです。
そんな人間像を作り上げたなら、「誠実な人」として回復できるまで、どれほどの時間を要する
でしょう。
自分自身、注意が必要です!
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2017.01.17