*「やっぱり誠実な人」がうまくいく* 著者 植西 聰
幕末、江戸幕府が通商条約の批准書の交換のために、アメリカに使節団を派遣したことがありました。
アメリカ人は日本の使節団の武士たちを見て、二つのことを賞賛したといいます。
一つは紋付袴をつけた格好でキチンと挨拶する姿がとても礼儀正しかったことです。
もう一つは、時間をキチンと守る姿勢でした。
その当時、アメリカ人は時間に比較的ルーズなところがありました。
人と待ち合わせしても、10分、20分と遅れることがしばしばあったのです。
ところが日本の使節団の武士たちは違いました。
打ち合わせや歓迎パーティーの際、約束の時間の10分前には会場に到着するように努め、その誠実さに
心を打たれたのです。
この「時間を守る」と言うのは、ある意味、日本人の美徳と言っていいでしょう。
なかでも成功をおさめる人の多くは時間を厳守しています。
政財界の要人が集まるパーティー、お祝いの会などに遅れることがほとんどないのです。
どの人も10分前、遅くとも5分前には会場に到着しています。
これは、人を大切にしようとする思いやりの表れ、誠意の表れにほかなりません。
逆に成功とは縁遠い人生を送っている人は、時間にルーズなところがあります。
人と待ち合わせしても、15~20分くらいは平気で遅れてきます。
つまり、自己中心で、人を大切にしようとする気持ちが欠けているのです。
したがって、約束がキチンと守れる人間になるためには、まず時間厳守を習慣にするとよいでしょう!
「時間を守る」ことが、人を大切にしようとする思いやりの表れ、誠意の表れ・・とは考えたことがあ
りませんでしたが、なるほど。
意識をどう持つか、些細な行動の積み重ねが、自分を作るのですね。
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2017.02.03