*やっぱり「誠実な人」がうまくいく*著者 植西 聰
仕事ができるといえば、どんな人をイメージするでしょうか?
「企画力が抜群である」
「行動力がある」
「交渉力がある」
このように、いろいろ挙げられると思いますが、一番の高評価が得られるのは、締切りや納期を守る、
つまり約束を守ることだと思うのです。
近江商人にまつわるこんな話があります。
ある時、商人が丁稚の少年とともに反物と千両箱を積んだ荷車をひいて山道を歩いていると山賊と出く
わしました。
その商人は千両箱が入った荷車を放り出し、反物だけかついで、少年とともに一目散に逃げ出しました。
少年が、その理由を尋ねると、商人は次のように答えたのです。
「いついつまでに、お客様に反物を納めると約束したからには、納期を守らなくてはならない。だから
千両箱よりも反物を優先したのだ」
いい仕事をするのは当たり前です。
しかし、どんなにいい仕事をしても、納期や締切りを守らなければ、大勢の人に迷惑をかけることにな
り、信用も失ってしまうことになります。
逆に、納期や締切りを守れば、相手も安心するし、信用度も深まっていきます。
信用度が深まれば、「誠実なあの人にまた仕事をお願いしよう」
ということで、仕事に困ることもなくなり、仕事運までもがどんどん良くなるのです。
長い目で見れば、お金よりも信用のほうが大切と言えます。
長い時を重ねて積み上げた信用は、時にはいっぺんに失うことがあります。
多くの人に迷惑をかけることのないよう 私もそして皆さんも出来ない約束、出来る約束・・・
誠実に考え対応しましょう!!
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2017.02.21