*やっぱり「誠実な人」がうまくいく*著者 植西 聰
アメリカのシオドア・スタージョンというSF作家は次のような言葉を残しました。
「私たちが体験することの90%はカスみたいなものである」
要するに、世の中は、くだらないこと、バカげたこと、取るに足らないことであふれていると言うの
です。
くだらいこと、バカげたこと、取るにたらないことといえば、ケンカも同じです。
同僚とケンカした、恋人とケンカした、友達とケンカしたといっても、原因は些細なことがほとんど
です。
「同僚が会議で自分の案に横やりを入れた」
「友達が待ち合わせ時間に遅れてきた」
「恋人がメールを返信してくれない」
などなど。
こういう場合、どちらかが譲歩して謝らない限り、いつまで経っても平行線のままです。
下手をすれば関係が悪化してしまう可能性があります。
そこで、ケンカの原因が取るに足らないようなものであれば、しかも自分に非があると思ったら、
自分から率先して謝るようにするほうがいいと思います。
「この前はごめんね。ついつい感情的になり、あんな言い方をしてしまって・・・・」
「よくよく考えてみたら、非は私にあった。この前は本当にすまなかった。」
人間関係は鏡のようなものです。
こちらが謝れば相手も同じように謝ってくものです。
このひと言を口にすれば、相手も「こちらこそ」と同様の言葉を口にするはずです。
結論的に言えば、つまらない意地は捨てて、相手と和解するように努めることも、正直に生きる生き
方につながり、相手に誠実な印象を与えることができるのです。
いや、けっして自分はそんなことは全くない!
と言い切れない事はありませんか? 互いに、職場でも家庭でも支え合い、補い合い私たちは生きて
います。
「私の言っていることが正しい。私の行いが間違いない。」と
意地を張りあっていても、残念ながら自分の思うとおりに進むことなど、ほんの少しです・・・。
考え方を修正してみると、ひよっとして、前にすすめるかもしれません!
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2016.11.04