ベンチャー企業の株式を購入した個人投資家の所得税を減税する『エンジェル税制』を拡充する方向で検討されているそうです。

平成9年度から導入されているこの『エンジェル税制』とはどのようなものでしょうか？

『エンジェル税制』

一定要件を満たした企業に対して、個人が投資を行った場合、投資時点と売却時点で税制上の優遇措置を受けることができます。

【投資した年には･･･】①・②の優遇措置のいずれかを選択

①設立３年未満の赤字企業が対象企業

（対象企業への投資額－２，０００円）を、その年の総所得金額から控除

※控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40％と1,000万円のいずれか低い方

②設立10年未満の企業が対象企業

対象企業への投資額全額を、その年の他の株式譲渡益から控除

※控除対象となる投資額の上限なし

【売却した年には･･･】

対象企業の株式売却により生じた損失を、その年の他の株式譲渡益と通算（相殺）できるだけでなく、その年に通算（相殺）しきれなかった損失については、翌年以降３年にわたって、順次株式譲渡益と通算（相殺）ができます。

担当：K