*チャンス仕掛術*
「自らチャンスを仕掛け、チャンスをつかんでいく」のが抜群に抜きん出て
いると感じる人に、現大阪市長の橋下徹さんがいます。
橋下さんが卓越しているのは、仮想敵を作ることによって、自らの存在
を際立たせるというテクニックです。
橋下さんは、「一人で強大な敵の権力に向かっている」というイメージ作り
がとても上手です。
彼が設定した仮想敵は、多くの人が「そりゃそうだよな。あいつらどうしょう
もないよな」と納得してしまいそうな相手ばかりです。
だから大衆は、つい橋下さんに肩入れしてしまうわけです。
仮想敵を設定するときには、「言った限りは、結果を残さなくてはいけな
い」ので、自分の実力やポジションに見合ったものにしなくてはいけません。
橋下さんが今も高い支持率をキープできているのは、大阪府の財政再建
や治安対策、情報公開などにおいて、それなりの実績を残しているからで
す。「言っただけのことはちゃんとやっている」のです。
言っただけのことがちゃんとできないと、人から信用されなくなります。
過激な言い方をすることは、みんなの注目を集めるというメリットがあります
が、失敗したときには一気に反発をくらうというリスクもあるわけです。
だからこそ仮想敵は、少し頑張れば倒せそうな対象を選ぶべきです。
自分に出来そうなことをぶちかまします。そしてぶちかました限りは、確実
に成果を上げます。
~ 「確かにあいつはやるヤツだな」という評価に変わる。
~ 「今度はもっと大きな仕事を任せてみようか」となる。
私たちは、別に世を取るわけではないので、自らの存在をここまで際立た
せることはありません。
しかし、「確かにあいつはやるヤツだな」というイメージは、自分が日々の
行動で示してこそ成り立つものです。
勉強会<マナー講座より>担当FH
2013.04.10