通常、正社員というとフルタイム勤務と感じる人が多いと思いますが、
今回は「短時間正社員」について簡単に説明したいと思います。
就業規則の整備が大前提となりますが、
「短時間正社員」とはフルタイム正社員と比較して、1週間の所定労働時間が短い
正規雇用の社員であって、次のいずれにも該当する社員のことを言います。
①期間の定めのない労働契約を締結している
②時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定方法が同種のフルタイム正社員と同等である
上記②について短時間労働でも正社員と同等の給与が支給されると勘違いされがちですが、
あくまでも給与の算定方法が同等であって、給与額が同じではありません。
ノーワークノーペイの原則により労働時間が短い分、同種のフルタイム社員より月額給与は低くなります。
細かい整備が必要になりますが、パート等の非正規雇用労働者を正規雇用に転換する場合、フルタイムではなく
「短時間正社員」という手も有りかと思います。条件さえ合えば申請可能な助成金もあります。
傷病等の理由により長期欠勤を余儀なくされた社員の完全復帰までのリハビリ制度として活用したり、産後フル
タイム勤務が厳しい社員に対して、この制度を活用し正社員としてのキャリアを持続させる企業もあります。
女性の就労意欲が高い福井県の通信インフラ業、㈱オールコネクトがこの4月に「短時間正社員」制度を開始しました。
余談が多かったですが、正社員は必ずしもフルタイム勤務という訳ではなく短時間勤務でも正社員は有り得るとういう話しでした。
2018.04.04