*やっぱり「誠実な人」がうまくいく*著者 植西 聰
ダイエットしなければならない人が甘いケーキを食べていたとします。
その時
「そういう甘いものを食べるから痩せないのだ。食べるのをやめなさい」
と言われたら、どんな気分になるでしょうか。
たいていの人はカチンとくるでしょう。
では、次のように言われたらどうでしょう。
「甘いものをセーブしてみてはどうでしょう。ダイエットにはいいと
思います」
こう言われれば、カチンとこないと思います。
むしろ、「そうかもしれない」と相手の意見に納得すると思います。
アメリカで活動した宗教家ジョセフ・マーフィーは次のような言葉を残し
ました。
「言葉の使い方を吟味しましょう!
言葉の使い方一つで、相手との関係は180度変わるようになります」
※相手に命令するような言い方は、上から目線になるため、多くの人は
抵抗を感じ、反発します。
これに対し、
「~してはどうでしょう。」「~と思います」
という言い方は、下から目線の提案型なので、共感もできます。
「それならば、そうしてみようかな」という気持ちにもなれます。
しかも、上記のような言い方を心がければ、相手に対して
「腰の低い人」という印象を抱くようになります。
結論的に言えば、誰に対しても、命令口調ではなく、提案型口調で会話
することも、誠実な人間になるための極意のようです。
とは言うものの、周りのことはよく見えるのに、いざ自分のことは見えて
いない・・・ことは良くあります。
自分は、まさか上から目線で強気のものの言い方などしていない、と自信
ありげに、他人の批判をすることがあります。
しかし、周りのいいところではなく、批判していた様なことを知らず知らず
にマネてることはありますよね。
自分を客観的に見つめ、時に人の言動に、自分はどうなんでしょう・・・
と自分自身で修正可能なところにあることが理想です。
マナー講座<勉強会資料より> 担当FH
2016.08.05