2011年12月に愛媛県砥部町の男性(64)が自殺したのは、長時間労働や同僚の言動が原因でうつ病となったためなどとして、遺族が松山市のパン製造販売会社に慰謝料など約4250万円の損害賠償を求めて松山地裁に提訴しました。
訴状によると、男性は08年3月ごろから被告会社店舗で製造を担当。勤務時間は午前4時~午後6時ごろで、月に数日は午後10時ごろまでの勤務もあり、休日は週1回しかなかったそうです。11年9~11月の時間外労働時間は1カ月当たり77・5~111・5時間で、うち深夜労働時間は19~23・5時間。睡眠不足で交通事故を起こし、重傷を負った際にも事故当日しか欠勤を許されなかったとのこと。
同僚に、店内で道具が見当たらないと大声で怒鳴られたり、商品に描いた絵が下手だとののしられたりし、店長に相談したものの、雨の日にも外で草引きをさせるなど、さらに過酷な環境で勤務を強いられたそうです。
(愛媛新聞より)
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2013.02.15