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*やっぱり「誠実な人」がうまくいく*著者 植西 聰

過ちを犯したときに、私たちには二つの選択肢があります。

一つは、自分はやっていないとウソをついたり、言い訳をして、逃げてしまうことです。

もう一つは、素直に自分の過ちを認め、謝罪することです。

一度ウソをつくと、それが習慣化してしまい、人をあざむくことに抵抗を感じなくなります。

すると、それが言動にも現れ、周囲の人も警戒するようになります。

では、過ちを認めた場合はどうでしょう。

素直に過ちを認め、謝罪すれば、相手は

「この人は正直な人だ。信用できる。一度くらいの過ちなら許そう」

という気になります。

なぜなら、そこに誠実さを感じるからです。

アメリカ合衆国の初代大統領ジョージ・ワシントンが6歳の時、父親が大事にしていた桜の樹

を斧で切ってしまったことがありました。

彼は怒られるのを覚悟で、そのことを正直に告白すると、父親は怒るどころかほめ讃えたとい

うエピソードがあります。

その理由は父親が息子の正直な態度に感心したからです。

友人と駅前で待ち合わせをしたら、15分以上も遅れてきたとします。

そういうとき、くどくどと言い訳をする人と、「すいません。寝坊しました」

と素直に遅刻した理由を告げ謝罪する人とでは、どちらに好感を寄せるでしょう。

また、どちらを信用するでしょう。・・・おそらく正直に言う人だと思います。

私達の日常にも思い当たることはあるはずです。

私達は、他人の言動はよく見えていますが、さて、自分自身はどうでしょう?

職場内やお客様への対応は、まず、素直に謝ることができているのでしょうか・・

そして、誠意を示しているのでしょうか?

その場をうまく言い逃れたとしても、相手には、自分の心の内側まで見透かされていること

でしょう。

信頼は、長い年月をかけて、日々の積み重ねです。

権力やお金も魅力的ですが、一番大事なものは信頼なのではないでしょうか!

マナー講座<勉強会資料として> 担当 FH

2016.11.21