*人生はニャンとかなる!*税所敦子編
昭憲皇太后に女官として使え、宮内省派の代表歌人の一人とされる税所敦子。
彼女は28歳で夫と死別すると夫の母の世話をすべく鹿児島に下りました。
しかし、この母が鬼婆と称されるほどの人で、敦子にも日々辛く当たったのです。
そんなある日のことでした。母が敦子に皮肉を込めてこう言いました。
「鬼婆の意地悪なところを歌に詠んでおくれ。」彼女はこんな歌を詠んだのです。
「仏にも まさる心と知らずして 鬼婆なりと人は言うらん」
この歌を聞いて母は涙したといいます。
・・・・どんなに意地悪く見える人にも、心を開く努力をしてみましょう。
きっとその気持ちは相手に伝わるはずです。
たとえ今すぐ相違点を克服できないにしても、少なくとも多様性を認められるよ
うな世界を作る努力はできるはずだ!
相手と意見が食い違うときは、敵意をむき出しにしないで、相手を敬愛している気
持ちを表情にも行動にも言葉にも表すよう努力してみましょう。
あきらめがちになりますが、自分の誠意をつくしてことにあたる事が必要な時もあ
ります。
マナー講座<勉強会資料より> 担当FH
2016.04.06