*やっぱり「誠実な人」がうまくいく:著者 植西 聰
横柄な人は自分よりも役職や年齢が下の人に対して、上から目線で、次のような言い方をします。
「この本はタメになる。君も読みなさい」
「おい、たまには夕食をつきあえ!」
しかし、腰の低い謙虚な人は違います。
自分より役職や年齢が下の人であっても、下から目線で、次のような言い方をします。
「この本はとてもためになるから、読んでみるといいかもしれないよ」
「たまには、夕食でも一緒に食べない?」
上から目線の言い方をされれば、命令されているようで、言われた方は何となく不快になります。
中には反発したくなる人もいるでしょう。
しかし、丁寧な言い方をされれば、けっして不快にならないし、むしろ同調するようになります。
腰の低い人の典型が、幕末の思想家で、門下生に高杉晋作・伊藤博文・山縣有朋といった倒幕・
明治維新の功労者を数多く輩出した吉田松陰です。
松陰は弟子たちに、上から目線でものを言ったりしませんでした。
下から目線で、いつもこんな言い方を心がけていたというのです。
「私と一緒に勉強しましよう」
「私と一緒にたくさんの本を読みましょう」
このように下から目線で言われれば、誰だって抵抗なく、相手の言うことを受け入れられます。
相手に誠実さを感じるからなのです。
改めて、相手に誠実さを感じるときは、どんな時なのでしょうか?
ものの言い方、態度、常日頃の人となり・・・そんなことをひっくるめて誠実さが伝わるのでは。
そして、そこに信頼が生まれ強い絆となるのかも。
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2016.06.06